保健福祉カタログNo.208
347/564

救急救命JRC蘇生ガイドライン2015345平成27年10月16日に新しいガイドラインとして、JRC蘇生ガイドライン2015が公表されました。国際蘇生連絡協議会(ILCOR)が作成した心臓救急に関する国際コンセンサス(CoSTR)をベースに、各国・各地域がその地域事情にマッチした救急、蘇生のガイドラインを策定します。この国際コンセンサスをベースに、日本蘇生協議会(JRC)が作成したガイドラインがJRC蘇生ガイドラインです。アメリカ心臓協会(AHA)が作成したガイドラインはAHAガイドライン、ヨーロッパ蘇生協議会(ERC)が作成したガイドラインはERCガイドラインと呼ばれ、このガイドラインは5年ごとに更新されています。■ガイドライン2010からの主な変更点ガイドライン2010胸骨圧迫の深さ5cm以上1分間のリズム100回以上■その他重視されている点○胸骨圧迫では、胸をしっかりと元の位置に戻す、押したらしっかりと胸を元に戻す「リコイルの重要性」という点が強調された。 胸骨圧迫で胸を押した後、掛かる圧を十分に解除する事が重要で、完全に胸を元の位置に戻すよう力を抜くことが必要。○胸骨圧迫の中断を最小限に考えられる中断として、人工呼吸や気道確保、AEDの電極パッドを貼る時やAEDの心電図解析時などが考え られるが、胸骨圧迫を中断している時間を出来るだけ短くするように意識する。○呼吸の確認に迷ったら、すぐに胸骨圧迫、心室細動等により意識不明になった場合、「死線期呼吸」と呼ばれる、しゃくりあげるような呼吸が みられることがある。これは正常な息をしていない状態であるが、口元が動いているため呼吸をしていると勘違いしてしまうケースがあり、 そのため判断が遅れる事が無いよう、迷った場合はすぐにCPRを始めるべきとされている。○119番通報で指示を仰ぐ日本蘇生協議会「JRC蘇生ガイドライン2015オンライン版」http://jrc.umin.ac.jp/pdf/20151016/1_BLS.pdf  2015/12/11引用ガイドライン20155cm以上6cmを超えない100回~120回

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です