工業用電気ヒーター 総合カタログ Vol.6
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配管・タンク用ヒーター容器用ヒーター金属加熱用ヒーター液体加熱用ヒーター気体加熱用ヒーター関連材料温度制御機器温度センサー断熱材技術資料212212技術資料1.ヒーター施工後、必ずヒーター単体でヒーター抵抗値と絶縁抵抗試験を行い問題ないことを確認してください(定期点検時の評価基準となりますので試験記録は保管願います)。また、測定を行うタイミングは以下の通りです。  ①納入された時(輸送中などに破損していないか)  ②ヒーター施工後(施工中に傷を付けたりしていないか)  ③保温板金施工後(板金でヒーターが破損していないか)  ④制御盤に配線が接続され、試運転を実施する前2.ヒーター抵抗値の測定  ヒーターの電源リード部にテスターを当てて抵抗値を測定。  ニクロム線のヒーターの場合は、定格抵抗値±10%以内が合格となります。  但し、自己制御型ヒーターは、特性が違いますので導通があるか確認して下さい(ショート0Ωや抵抗  値が出ない場合は、接続方法に問題があります)。3.絶縁抵抗値試験(DC500Vメガテスト)  メガテスターを使用する絶縁抵抗試験はDC500Vで行ってください。   各回路の初期絶縁抵抗値は必ず記録するとともに、今後の点検作業においても継続記録を行ってください。  100MΩ以上であること。4.定期点検について  ①目視検査:定期的に保温材や制御盤など配線部を確認して、損傷がないか検査してください。  ②抵抗値及び絶縁抵抗検査:少なくともシーズン前など年に1回検査してください。  ③また、ジャンクションボックスなど電線管接続箇所などから水が入る可能性がありますので防水処   理をしっかり行い、水溜りがないか確認してください。5.特に200℃を超えるヒーターについては、経年劣化で外装材が硬くなり脆くなりますので再利用は避 けて新しいヒーターを施工してください。6.納入・施工時の検査記録を保存し、定期点検時の評価基準として下さい。抵抗値や絶縁抵抗値に大幅な 変化が見られた場合は、要注意です。経緯を見守って早めの交換をお勧めします。配管・タンク用ヒーター施工後の検査、定期点検について1. 一次側電源と接続する為に口出しした2本の電源接続口(母線)を短絡させて母線(2本)とブ レード(アース側)の間で測定して下さい。【テストA】2. 次にブレード(アース側)と配管(アース側)の間で測定してください。【テストB】 ・ この方法はYSH、YSM、TTC、YGP/PFAヒーターのみで行います。これら以外のヒーターは電源接続口(母線)と配管(アース側)の間で測定してください。3. 絶縁抵抗値を記録してください。4. 問題がない事を確認し一次側電源と接続してください。【テストA】ブレードヒーターヒーター電源接続口(母線)ブレード【テストB】配管配管電源接続口(母線)

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