保健福祉カタログNo.211
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消毒は、感染源であるウイルスを死滅させ、減少させる効果はありますが、学校生活の中で消毒によりウイルスをすべて死滅させることは困難です。このため、一時的な消毒の効果を期待するよりも、清掃により清潔な空間を保ち、健康的な生活により児童生徒等の抵抗力を高め、手洗いを徹底することの方が重要です。このため、下記の「1)普段の清掃・消毒のポイント」を参考としつつ、通常の清掃活動の中にポイントを絞って消毒の効果を取り入れるようにしましょう。・清掃用具の劣化や衛生状態及び適切な道具がそろっているかを確認するとともに、使用する家庭用洗剤や消毒液については新型コロナウイルスに対する有効性と使用方法を確認します(P79参照)。・床は、通常の清掃活動の範囲で対応し、特別な消毒作業の必要はありません。・机、椅子についても、特別な消毒作業は必要ありませんが、衛生環境を良好に保つ観点から、清掃活動において、家庭用洗剤等を用いた拭き掃除を行うことも考えられます。・大勢がよく手を触れる箇所(ドアノブ、手すり、スイッチなど)は1日に1回、水拭きした後、消毒液を浸した布巾やペーパータオルで拭きます。また、机、椅子と同じく、清掃活動において、家庭用洗剤等を用いた拭き掃除を行うことでこれに代替することも可能です。なお、児童生徒等の手洗いが適切に行われている場合には、これらの作業を省略することも可能です。・トイレや洗面所は、家庭用洗剤を用いて通常の清掃活動の範囲で清掃し、特別な消毒作業の必要はありません。・器具・用具や清掃道具など共用する物については、使用の都度消毒を行うのではなく、使用前後に手洗いを行うよう指導します。・物の表面の消毒には、消毒用エタノール、家庭用洗剤(新型コロナウイルスに対する有効性が認められた界面活性剤を含むもの)、0.05%の次亜塩素酸ナトリウム消毒液、一定の条件を満たした、次亜塩素酸水や亜塩素酸水を使用します。それぞれ、経済産業省や厚生労働省等が公表している資料や製品の取扱説明書等をもとに、新型コロナウイルスに対する有効性や使用方法を確認して使用してください。(後略)・直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(0.1%以上)・アルキルグリコシド(0.1%以上)・アルキルアミンオキシド(0.05%以上)・塩化ベンザルコニウム(0.05%以上)・塩化ベンゼトニウム(0.05%以上)・塩化ジアルキルジメチルアンモニウム(0.01%以上)・ポリオキシエチレンアルキルエーテル(0.2%以上)・純石けん分(脂肪酸カリウム(0.24%以上)・純石けん分(脂肪酸ナトリウム(0.22%以上)(参考:学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアル~「学校の新しい生活様式」~(2021.11.22Ver.7))(参考:広報ポスター「ご家庭にある洗剤を使って身近な物の消毒をしましょう」(2020年6月26日版))お手持ちの洗剤に、どの界面活性剤が使われているかを確認しましょう!有効性が認められた界面活性剤が使われている洗剤のリストは、NITEウェブサイトで公開されています。(https://www.nite.go.jp/information/osirasedetergentlist.html)また製品のラベルやウェブサイトなどでも、成分の界面活性剤が確認できます。関連商品 ペーパータオル P62・63関連商品 手袋 P72〜75保健室Memo新型コロナウイルス感染症対策について~清掃・消毒~学校における基本的な1)普段の清掃・消毒のポイント2)消毒の方法等について新型コロナウイルスに対する有効性が認められた界面活性剤78

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