理科機器総合カタログNo60
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使える!マメ知識使える!マメ知識使える!マメ知識放射温度計 機種選定のポイント●放射温度計とは? 物体は自身の温度に応じた波長の赤外線を放射しており、放射温度計はこの赤外線をセンサーでとらえて表面温度を算出しますので、物体に接触することなく測定が可能です。また、アルコール温度計や熱電対などが、熱伝導により測定対象とセンサーとが同じ温度になるまで待つ必要があるのに対し、短時間で測定できるのも特長です。●機種選定のポイント② 放射率物体は温度に応じた波長の赤外線を放射していますが、実際には同じ温度でも物体の材質や表面の状態によって、放射温度計が受け取る赤外線量に違いがあり、その違いを補正する係数が放射率です。放射温度計は機種によって、放射率が0.01単位で設定できるもの、あらかじめ設定された数種類の値で切り替えられるもの、特定の値に固定されているものがありますので、用途に合った機種を選定することが重要です。放射率の例●機種選定のポイント① D:S比右の図は、測定距離D(Distance)と測定領域直径S(Spot)の関係を示したものです。D:S比は主にどれくらい離れて測定可能かを意味しています。測定したい箇所の大きさが仮に直径100mmであった場合、D:S比1:1のモデルなら100mmの距離から、12:1のモデルなら1200mmの距離から測定できます。また、放射温度計は測定領域の平均温度を表示しますので、適切な距離より離れすぎると、測定領域の円内に測定対象以外のものも入ってしまい、正しい値が計れません。機種選定にあたっては主な測定対象のサイズや、どれくらい接近可能かで、適切なD:S比のものを選びましょう(カタログにはD:S比、距離係数、測定視野などとして示されています)。●コンパクトなサイズと簡単操作、高精度、高速応答を実現した放射温度計です。●測定する部分を面で捉えるタイプと、スポット(点)で捉えるタイプがあります。放射温度計商品コード609020060901006090300型式IT-545NHIT-545NIT-545S価格(税込価格)¥49,800(¥53,784)¥43,800(¥47,304)¥58,000(¥62,640)測定温度範囲−50〜1000℃−50〜500℃表示分解能1℃(−50〜0℃)、0.1℃(0.0〜199.9℃)、1℃(200℃〜)測定部面測定スポット測定測定視野φ40/500mmφ2.5/30mm照準ツインレーザーマーカーLEDスポットマーカー電源単4形乾電池4本(モニター用付属)大きさ、重さ40(W)×170(L)×36(H)mm、約140g機能上下限警報、最大値/最小値表示、測定値ホールド、オートパワーオフ、バッテリーアラーム電 池(モニター用付属)単4×4測定距離:D温度計本体測定領域直径:S物 体放射率人間の皮膚0.97~0.98紙(白色)0.68紙(黒色)0.9水0.95物 体放射率土0.92~0.95砂0.9コンクリート0.92~0.95アスファルト0.85物 体放射率木材0.86~0.98ゴム0.95~0.97銅(表面研磨)0.03銅(表面酸化)0.812:1D:S比203顕微鏡光学機器エネルギー環境物理ICT・映像消耗品素材計量・計測地学生物安全・収納化学税込価格欄には消費税8%を含めた価格を表示しています。理科機器総合カタログNo.60電子てんびん(中・高校向)電子てんびん(小学校向)温度はかり長さ時間電気

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