理科機器総合カタログ No.63
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月最も見やすい天体ですので、最初に観測するのに最適です。50倍で月全体が視野いっぱいに見えます。・メリット・デメリット適正倍率までで見ることがポイントです。むやみに高倍率で見ても星がぼやけてしまい、はっきりとわかりません。有効径が大きくなると集光力、解像力がアップし、明るくシャープな像で星をとらえることができます。・メリット・デメリット機能名低倍率(30倍〜70倍)低倍率(30倍〜70倍)低倍率(30倍〜70倍)低倍率(30倍〜70倍)低倍率(30倍〜70倍)高倍率(140倍以上)高倍率(140倍以上)高倍率(140倍以上)高倍率(140倍以上)高倍率(140倍以上)画像提供 株式会社ビクセン(オレンジ)(グレー)機能名反射式屈折式カタディオブトリック式経緯台赤道儀自動導入自動追尾マクストフカセグレン土星100倍程度で環がよくわかります。詳しく見たい場合は200倍~250倍にしてみましょう。木星80倍程度から数本の縞模様が見えます。本体が明るいため、300倍程度の高倍率での観測もできます。金星・水星入門機クラスの天体望遠鏡で観測できます。水星は日の出前、日の入り後のわずかな時間しか観測することができない天体です。火星見える時期・年により見え方が大きく変わりますが、2年2ヶ月ごとの観測好期時には表面の模様や極冠を見ることができます。※シーイングとは、気流の状態による天体の像の見え方のことです。シーイングが悪い(高いところの大気が乱れている)と像がゆらゆら揺れて、十分な観測ができません。・手入れがしやすく、取り扱いやすい。・目標物に対してまっすぐ観測できる。・反射鏡に比べ、早く観察できます。・太陽投影板が使用できます。・レンズを数枚使うため、反射式に比べ重くなる。・口径(レンズの直径)が大きくなると高額になる。機能を備えている口径 倍率80mm口径 倍率80mm口径 倍率80mm口径 倍率80mm口径 倍率80mm100mm150mm~100mm150mm~100mm150mm~100mm150mm~100mm150mm~機能を備えていない同上同上全体の姿が見える同上同上同上明るすぎるため不適4つの衛星の位置観測に適す縞の微細構造、変化が観測できる全体の姿が見える同上同上全体の姿が見える同上同上・大口径のものでも手ごろな価格で購入できる。・中心部の像がシャープで、色収差 (像のまわりに色がついてしまうこと)がない。・すぐに使用できない。(使用前に鏡筒の内部と外気の 温度差を慣らす必要がある。)・目標物に対して、横から観測するので慣れるのに時間 がかかります。・太陽投影板の使用ができません。中倍率(70倍〜140倍) 月面全体がはっきり見られるクレーターの状態や山ひだ中倍率(70倍〜140倍) 中倍率(70倍〜140倍) 4つの衛星の位置観測に適す縞のおおよその構造がわ中倍率(70倍〜140倍) 満ち欠けや大きさの変化がわかる/金星最大離角の頃、半月のように見える/水星高度が高い時には見やすくなる先端の光輝や白斑・濃淡が見える/金星シーイング※の悪い時に形の変化を追いやすくなる/水星使用同上/金星表面の淡い模様が見える時がある/水星中倍率(70倍〜140倍) 極冠や、うす暗い模様がいくつか見えるシーイング※の悪い時のみ使用する月面の1/2が視野いっぱいになるがはっきり見える小クレーターの観察が可能多くの裂け目や山々の詳細がわかる小さな起伏及び裂け目の詳細が小クレーターの詳細が観察わかる可能本体の縞模様・環の濃淡・カッシーニ溝がわかる同上 衛星が2個見えるスケッチの時は、150倍以上が見やすくなる本体の縞模様が見え、環が3つにわかれて見える本体の縞模様が見え、最外環がはっきりする同上 衛星が5個見えるスケッチをする時は、150倍以上が見やすいスケッチをする時は、200倍以上が見やすいかる縞の構造の細部がわかる同上スケッチをする時は、150倍以上が見やすい接近の時は、種々の模様が見える200倍以上で、種々の模様が確認できる同上鏡 筒架 台自動操作屈 折 式●天体望遠鏡アイコンの見方 機能の有無反 射 式天体望遠鏡の倍率による見え方 対物レンズ有効径(口径)と倍率の関係です手入れや扱い易さから初心者の方には屈折式をオススメします。使える!マメ知識鏡筒の種類 ~屈折式と反射式~128

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